奄美市と龍郷町が同市の奄美ワクチンセンター（奄美文化センター）で行っている新型コロナウイルスワクチンの集団接種が17日で終了した。奄美市ワクチン接種推進室によると、同市の12歳以上の対象者３万７９１４人のうち、同センターで２回接種を終えた人は３万７５４人で、接種率は81・１％だったことを明らかにした。
同推進室によると、同市で２回接種を終えた人は、65歳以上が１万２６１１人で接種率92・１％だったのに対し、64歳以下は１万８１４３人で接種率74・９％。若い世代で接種率が低くなる傾向にあり、20代が64％と最も低く、次いで30代の69％などとなっている。
同推進室の徳永明子室長は「当初目標としていた70％を上回る市民がワクチン接種することができ、集団免疫など一定の効果が出ている」と分析する一方、第６波への警戒から「マスク着用や手洗い、換気など引き続き感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
また、全体では目標の70％を超えているものの、20～30代では70％に達していないことなどから、徳永課長は「若い世代は行動範囲も広く、感染リスクも高い。味覚障害など後遺症に苦しんでいる人もいる。できるだけ接種してほしい」としている。
両市町では、今月４日からは医療機関でのワクチン接種を開始したが、個別接種を行っている16施設のうち、県立大島病院など８施設が、既に予約受付を終了。また、27日で残る医療機関での受付も終了する予定で、同推進室は「希望者は早めに予約してほしい。医療機関の接種日程と合わない人は推進室（電話０９９７―69―３７４７）に連絡してほしい」と呼び掛けている。
個別接種の予約を受け付けている医療機関は次の通り（10月20日現在）。
▽奄美市 奄美中央病院（かかりつけ患者のみ）、大島郡医師会病院、かずや内科、奄美市笠利国保診療所、笠利病院、記念クリニック奄美
▽龍郷町 みんなの診療所、竜郷中央クリニック