一人ずつナースキャップを授かる
戴帽生全員でナイチンゲール誓詞を唱和
看護師への決意新たに
奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)は22日、看護の専門的領域に入るための区切りの儀式「2021年度第26回戴帽式」を同校サングリーンホールで行った。看護学科2年生(第26期生)38人(男子11人、女子27人)がナースキャップを授かり、看護の道に進む決意を新たにした。
戴帽式は、近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生した5月に毎年行われているが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期となり、昨年度に引き続きこの時期に行われた。
看護学科1年生、教職員、島内の保護者らが出席。島外の保護者のためにZoomによるライブ配信を行い、後日DVDを保護者全員に配布予定だという。
厳かな雰囲気の中、一人ひとり名前を呼ばれた学生が順次登壇してナースキャップを授かり、全員で「わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん」とナイチンゲール誓詞を唱和し、看護に携わる者としての心構えを胸に刻んだ。
向井校長は式辞で「皆さんは今日この日から看護師の卵に生まれ変わった。医療、介護の現場は皆さんを待ち望んでいる。支え合い、切磋琢磨して難関を突破し、看護師となった暁には大いに活躍してほしい」と激励した。
戴帽生を代表し、永井陽菜さんは「これから知識、技術とともに人間性も磨き、患者さまに寄り添える看護師を目指す。クラスメイトと一丸となり、やり抜く力で乗り越えていく 」と誓いの言葉を述べた。
学生たちは今後、病院や施設などで実習を行い、患者とのかかわりを通して看護について学び、国家資格の取得を目指す。