市役所壁面に巨大映像

市役所本庁舎に投影されたプロジェクションマッピング映像

 

 

「懐かしい未来へ」を唄う奄美のミュージシャンたち

 

 

「今夜、シマに生まれたことを誇りに思う」
世界自然遺産登録祝賀イベント

 

 

 奄美大島の世界自然遺産の登録を祝して、世界自然遺産登録記念祝賀イベント実行委員会は23日、奄美市役所本庁舎市民広場でプロジェクションマッピングイベント「今夜、シマに生まれたことを誇りに思う」を開催した。本庁舎壁面に巨大プロジェクションマッピングを投影、スクリーンには初公開となる元ちとせの新曲をBGMに、奄美大島プロモーション動画が流された。スペシャルライブもあり、約300人の来場者を魅了した。

 同イベントは、世界自然遺産登録の喜びの輪を島民に広げるべく、本庁舎前のスクリーンを活用。世界自然遺産の島となった奄美大島の豊かな自然と文化を紹介し、さらに島民参加型イベントとすることで、島民みんなで喜びを分かちあい、自然保護の機運醸成を図ることが趣旨。

 オープニングの祝い唄(西和美さん・前山真吾さん)の後、壁面に巨大プロジェクションマッピング映像が映し出されると、詰めかけた来場者からは溜息と歓声がわいた。朝山毅奄美市長は「先人が残した遺産をしっかりと後世に引き継ぐのが我々の責務。奄美の団結力があれば成し遂げることができる。5市町村と連携協力し、責任を全うしていきたい」と祝辞を述べた。塩田康一県知事は「世界自然遺産登録の喜びを島民皆さんと共有できる。ライブ配信もあるので、奄美の素晴らしさを世界中に広める絶好のチャンスだ。おぼらだれん(ありがとう)」と述べた。

 祝辞の後、村松健さんのピアノ演奏に合わせ、スクリーンには奄美の山・海・森のあらゆる大自然が映し出され、5市町村の小中学生がメッセージを送った。スペシャルライブ「今夜、シマに生まれたことを誇りに思う」には、中村瑞希・前山真吾・タツヒロ、コウスケ(カサリンチュ)・森拓斗・西平せれな・楠田莉子・ハシケン(敬称略)が出演、アマミノクロウサギや豊かな自然をバックに全員で「懐かしい未来へ」を歌った。

 締めは恒例の六調と万歳三唱の後、エンディングに再度プロジェクションマッピング映像を投影、イベントは幕を閉じた。