26人受講「書道講習会」

実際に作品例を書いて指導する池田さん

池田さんが「隷書」指導 奄美書道協会

奄美書道協会(南隆光会長、会員40人)の「書道講習会」が24日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。受講者26人は、日展入選10回の池田光遊さんを講師に指導を受けながら、「隷書=れいしょ=」を主題に筆を走らせたせた。

会員の研さんの場として毎年開催。「練成会」の名称を改め、今年からは会員以外の一般人も招いた。

池田さんは、前大島高校書道部顧問で現樟南高校教諭。南日本書道会審査員なども務めており、講話や実技指導などで手ほどきを受けた。

隷書は中国の漢時代に用いられた書体の一つで、字体は横長で水平、一字一波、波磔=はたく=と呼ばれる右払いが特長。池田さんは「画数に捉われず、空間をしっかりとった方が美しく見える」などポイントを語った。

受講者らは手本や漢詩を見本に自由に練習。筆運びや払いのコツなどの添削を受けつつ、個々の技術を高めあった。

一般参加で同佐大熊町在住の中冨美子さんは約10年の書道歴。「単調にならないよう強弱を意識した。歌を歌うようにリズムよく書いていくことが大切だ」と上達を喜んだ。

南会長は一般参加受け入れに「これを機に書道を志す人の裾野が少しでも広がれば」と話した。