龍郷町長選 竹田氏が初の無投票当選

町制施行後、初の無投票再選、2期目が決まり、支持者から贈られた花束を掲げて喜ぶ竹田泰典氏(左)と、碩龍弘後援会長

再選2期目「町民と共に創る龍郷」

任期満了に伴う龍郷町長選挙は、26日告示された。現職の竹田泰典氏(69)以外に立候補の届け出はなく、竹田氏の無投票再選、2期目が決まった。町選挙管理委員会によると、1975(昭和50)年2月の町制施行後、1978(昭和53)年~2017(平成29)年の間に11回の町長選が執り行われたが、いずれも選挙となっており、無投票はない。町制施行後、初めての無投票当選となり、歴史的な町長選となった。

75年の町制施行後、初めて

竹田氏陣営は、立候補の届け出を済ませた後、午前9時前から大勝の選挙事務所敷地内で出陣式を行った。支持者を前に最初にあいさつに立った碩龍弘後援会長は「竹田候補は1期目4年間で数々の実績を残し、町の発展に尽力してきた。役場各課の課長を歴任した経験も実績につながっていると思う。皆さんの支援のおかげ。議員10人全員の方々が賛同してくれることになったことも竹田候補の人柄のたまもの。町民一人一人の支援をお願い致します」と呼び掛けた。

続いて、後援会の岡江純一郎氏(相談役)、則岡ツギコ氏(女性部長)、前田豊成氏(副会長、議会議長)、長谷場洋一郎氏(同、議員)が推薦あいさつした。岡江氏は推薦あいさつの中で「竹田候補が行政マンとしていろんな部署を歴任してきたことは強み、気さくな人柄で、町民と語らい、町民目線で仕事をこなしてきた」と強調したほか、過疎地域自立促進特別措置法の改正にあたり、21年度から龍郷町が過疎地域の指定から外れる懸念があったことに触れ、「龍郷町が対象から漏れるのではないかと心配していた。竹田候補が陣頭になって動き、対象となったことは大きな成果ではないか」などと指摘した。

後援会副会長を務める議員10人を紹介した後、向井俊夫県議会議員があいさつした。

候補者あいさつした竹田氏は「4年間は『目配り・気配り・心配り』を基本姿勢として町民と対話し、町民と共に公平公正な町政運営に努めてきた」「2期目も議会の協力を得ながら町政を進める。修学旅行の『民泊』誘致を実現したい。本町が全国の皆さまに『選ばれるまち』になるよう各種施策を進める。行政だけが町政運営する時代はもう終わった。町民と共に創る龍郷を目指す」などと述べ、協力を呼び掛けた。

この後、選挙カーで町内一円を巡回して遊説し、小学校7校区の会場で街頭演説した。

遊説から午後6時半前に大勝の選挙事務所に戻った。午後5時までに竹田氏以外の立候補がなく、無投票当選が報告されると、支持者から大きな拍手が沸き、バンザイ三唱した。