コロナ禍・奄美のために出来ること=23=

新曲「四条河原町」のジャケット写真(円内は交流のある藤波辰爾さんと)

奄美は外国のイメージ徳之島の「ほーらい祭り」へ
世界自然遺産登録となった奄美でのステージを切望

 奄美への思いと、登場人物のプロフィルに迫りながらバトンをつないでいく「奄美のためにできること。新型コロナウイルスと私は闘う!」の第23回。プロレス界のレジェンド・藤波辰爾さんの紹介で、歌手・角川博さんが登場する前編をおくる。(東京支局・高田賢一)

 奄美は外国のようなイメージ。2012年に徳之島へ 

 「藤波さんとは共通の知人から紹介されて、仲良くさせてもらっております。本当に優しい方で、これからもプロレス界を引っ張っていってほしいです。奄美は、世界自然遺産登録地なだけあって珍しい生物が生息していて、どこか外国のようなイメージでした。デビューして全国を回るようになり、九州方面へと足を延ばすうちに、奄美大島が鹿児島県ということを知ったぐらいです。奄美地方は、遠い存在でしたが、2012年7月に徳之島三町の『ほーらい祭り』のゲストに、お邪魔させていただきました。空が澄んでいて空気がとてもきれいでした。自然が多く、人が暮らすのに最も適していると感じましたね。わずか1泊の滞在でしたので、観光まではできませんでしたが、心地よかったなあ。皆さん、ものすごく喜んでくださって、温かくて盛大な拍手をいただきました。独特の指笛もあったし、とにかく大歓迎で、島の人たちの優しさを味わった記憶は鮮明です。また、あの笑顔に会いたいですね」

 『島のブルース』の優しい先輩・三沢あけみさんとも交流。

 「奄美といえば、真っ先に思い浮かぶのが『島のブルース』ですよね。三沢あけみさんの番組にも何度か呼んでいただいたし、私の家の近くの公園でばったり会ったこともあり、もちろん交流を温めていますよ。彼女は、いつも優しく接してくださる素敵な先輩です。あの曲は、聴いていて心地よく、奄美の島の人々の素直さや人の良さも伝わってきますね。さわやかな彼女の唄声に、奄美の大自然が浮かんでくるようですよね。世界自然遺産登録となった、奄美にはますます魅力を感じますが、どうか変わらずにいてほしいですね」

 奄美のきれいさに触れることを熱望。大自然をステージに熱唱を切望。

 「デビュー以来各地を飛び回っている僕ですが、世界遺産を訪ねることはなかなかできないですね。実はかなりのインドア派でして…(笑)。僕は小さい頃から広島の田舎の自然の中で、たくさんの動物に囲まれて育ちました。犬はもちろん、猿も飼っていたんですよ。飼ったというか、そこにいたんですけどね(笑)。だから、奄美のようなきれいな大自然に触れたくてウズウズしてます。都会での生活に慣れてしまった今では、特にそう思いますね。ぜひ、訪れたい。そして奄美の皆さんの前で、新曲(四条河原町)などを熱唱できたら気持ちいいだろうな、と新たなステージを願っているのです」

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 角川博(かどかわ・ひろし)1953(昭和28)年12月25日生まれ、広島県出身。76年涙ぐらしでデビューして、数々の新人賞を受賞。のちに得意な物まねが認められ(象印ものまねでは優勝経験あり)、バラエティ番組などに引っ張りだこに。特技は物まね、野球、お好み焼きを作ること。趣味は、ゴルフ、料理。NHK紅白歌合戦には3度出場している。10月6日に新曲「四条河原町」を発表した。