ハージン、クエ稚魚の放流体験

ハージン、クエ稚魚の放流体験をした龍郷小学校1~4年生児童ら

 

 

「大きく育ってね!」
龍郷小児童

 

 「大きく育ってね!2種類の稚魚を放流」―。龍郷町立龍郷小学校(末松雅之校長、児童24人)の1~4年生15人を対象としたハージン(スジアラ)とクエの稚魚の放流体験が27日、奄美漁協龍郷支所近くの岸壁であった。龍郷漁業集落(中田留弘代表)主催で行われ、児童らを放流体験に招待した。児童は一人一人交代でバケツに入った稚魚を海に放流した。

 稚魚は、大型トラックのいけすに入れられ運ばれてきた。稚魚は、垂水市にある公益財団法人「かごしま豊かな海づくり協会」で中間育成したもの。奄美漁協龍郷支所職員によると、ハージンは640匹、クエは700匹放流計画。全長を計ってみると、ハージンは8㌢前後、クエは11㌢前後あった。

 児童は、稚魚が入ったバケツを持って岸壁にある階段を下り、海に放した。終了後、児童は貴重な体験をさせてくれた関係者に全員で「ありがとうございました」とお礼を述べた。

 浜田龍希兎くん(4年)は「小さな魚でもいつかはすごく大きくなるんだなと思った」と感想を話した。

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 「かごしま豊かな海づくり協会」の担当職員によると、2種類の稚魚は、指宿市岩本にある県水産技術開発センターで種苗生産し、同協会が引き取り中間育成した。奄美群島内の各漁業集落にハージン稚魚計4480匹(7漁業集落)、クエ稚魚計2900匹(4漁業集落)を配分、放流計画している。