天城町制施行60周年式典

町政功労者などを表彰した天城町町制施行60周年記念式典=30日、同町防災センター

「住んでよかった、くらし満足度№1」のまちへ
町政功労者など表彰

 【徳之島】天城町町制施行60周年記念式典が30日、町防災センターであった。7月の世界自然遺産登録を含む〝還暦〟までの歴史をふり返りながら、自治・教育文化など7部門の功労者などを表彰。今年度より10年間の第6次町総合振興計画への新たな出発、「住んでよかった、くらし満足度№1」のまち実現を決意。サプライズゲストからの祝福や、夜は記念花火大会でもわかせた。

 同町は1961(昭和36)年1月1日に旧天城村から町制を施行して今年60周年の節目を迎えた(1月現在の人口は3150世帯・7011人)。記念式典は新型コロナウイルス感染症対策のため、表彰対象者を含め会場定員の半分約180人に限定して午後2時からあった。

 森田弘光町長は式辞で、新型コロナの脅威が終息しない中での開催に触れつつ60年の歩みの一端を回顧。50周年以降10年間については計9回のクルーズ船寄港や町総合運動公園の全天候型トラック整備、国民文化祭の開催、徳之島ダムの通水式による〝雨待ち農業〟脱却の始まり、町防災センターなど完成、今年7月の世界自然遺産地域への登録などを紹介。「次期総合振興計画は新たな出発。これからも『住んでよかった。くらし満足度№1』のまち実現を目指します」と協力を求めた。

 町政功労者表彰および感謝状贈呈では計176人(故人含む)の各部門代表に授与。塩田康一県知事(印南小百合大島支庁長代読)が「世界自然遺産登録の決定は、天城町・徳之島町・伊仙町をはじめ関係団体、地域住民のみなさんが長年取り組んだ成果」と敬意を表するなど3氏が祝辞を述べた。

 式典後は奄美・沖縄の世界自然遺産登録に貢献した環境省・沖縄奄美自然環境事務所の宇賀神知則所長が「徳之島・天城町 世界自然遺産登録、そして未来へ」と題して記念講演した。

 会場には、祖父が徳之島出身という歌舞伎役者の片岡愛之助さん(49)=大阪府堺市生まれ=から祝福の動画メッセージも寄せられ、同日付で「徳之島観光大使」就任も発表された。

 午後8時からは平土野港を舞台に、「あまぎ祭」と併せた60周年記念花火大会で楽しませた。