地震、津波が来たらどうする?

地図を見ながら適切な避難場所を考える児童ら=知名町=

ワークショップで考える
知名町上城小 測候所職員を講師に

 【沖永良部】知名町立上城小学校(松山淳校長)の児童を対象にした「津波防災ワークショップ」が2日、同小であった。名瀬測候所の職員を講師に招き、地震や津波への備えについて考えた。

 地震や津波の基礎知識を確認し、適切な避難行動を取れるようにしようと開催。名瀬測候所から統括予報官の佐々木康夫さん、地域防災官の宮﨑隆盛さん、国土交通技官の内村壮男さんの3人が講師を務めた。

 ワークショップには、同小の3~6年生11人が参加。お店で買い物中に地震が発生したとの想定で、発生直後からの時間経過とともに、どのような行動を取るべきか考えた。

 避難中に大津波警報が発令された場合、児童らは「橋を通らず、高い場所に逃げる」。避難していない住民に出会ったら「声を掛けて1人で逃げる」などと発表した。

 講師の内村さんは「地震が起きる前から、自分の命を守るために、家族それぞれで避難することを約束しておく」「周囲の人に『津波が来るぞ』と呼び掛けながら逃げてほしい」などとアドバイスした。このほか、50㌢の津波の威力を動画で確認し「同じ高さの波が長い時間押し寄せる。大人でも一瞬で足をすくわれる」と述べた。

 5年の森杏樹さん(10)は「地震が起きたら津波が来るかもしれないので、早く高い場所に逃げることが大事だとわかった」と話した。