東京で奄美への移住相談会

奄美市の担当者へ積極的に相談する参加者(みしょーれ奄美で)


移住相談会の開催をPRするポスター(みしょーれ奄美入口で)

積極的な質問飛び交う

 【東京】奄美大島への移住希望者たちを対象に、このほど「奄美大島・移住相談会in東京」が品川区の居酒屋などで開催された。参加者らは、新たな故郷の情報を得ようと積極的に質問。担当者からの説明に耳を傾けていた。

 「世界自然遺産の島で見つける自分らしい働き方」と銘打たれた移住説明会は、10月23日と24日に行われたもの。23日は、品川区の奄美料理が自慢の居酒屋「みしょーれ奄美」で。24日は、千代田区にある「ふるさと回帰支援センター」を会場に、奄美大島雇用創造協議会と奄美市の共催で行われた。

 一人当たり30分程度、事前予約していた約70人が2日間に分けられ、担当者と向き合った。現在神奈川で会社員として働く松林千夏さんは徳之島(天城町)出身で、Uターン予定だ。「IT関連の今と同じような仕事が徳之島では探せず、奄美大島の会社に12月から転職します。そこで、引っ越しや家賃の補助金などがないかと聞きにきましたが、賃貸にはないようです」と話した。また、都内から参加した30代の女性も「不動産関連の仕事に就きたく、ただいま求職中で住居の相談に来ました」と話し、「ネットなどで奄美の住宅情報を知らせてほしい」の要望を口にした。

 奄美市の商工政策課係長・中江康仁さんによると、主な相談内容は仕事の種類や賃金相場、住居、農業への支援制度といったところ。中江さんは「移住やUターンを決めた上での相談だけに、質問の質が高かったですね」と振り返った。コロナ禍により、対面では2年ぶりの開催(通算3回目)となった。