徳之島地区消防組合

徳之島町縦断「防火駅伝」でアピール。徳之島地区消防組合の消防職員たち=9日午前、同町母間で

放水ホース筒先をたすきに
「防火駅伝」でアピール

 【徳之島】秋季全国火災予防運動(9~15日)初日の9日午前、徳之島地区消防組合(杉順二消防長)では、消防職員らが徳之島町縦走「防火駅伝」に挑戦した。同町亀津の本署前―同町北端の手々集落までの県道コース15区間・約32㌔を、放水ホースの筒先をたすき代わりにつなぎ火災予防をアピールした。

 コロナ禍の「3密」防止で防火意識の啓発イベントを―と昨秋に続き計画した。開会式・出発地点は同消防組合本署車庫前(亀津)。杉消防長が、同キャンペーンを通じた地域住民への火災予防意識の啓発、安心安全の確保など目的を交え訓示後の午前9時ちょうど、第1区走者の政木孝一署長(57)と南憲寿消防士長(38)の2人がスタートした。

 広報車(消防指令車)のほか時折、消防車や救急車も伴走させながら、住宅火災と高齢者の犠牲も抑える住宅用火災警報器の設置などもマイクでアピ―ル。消防職員たちは放水ホースの筒先(重さ約3㌔)を受け渡し、計17人が各区間約2㌔ずつを担当。絶好の快晴下の約2時間50分後、手々へき地保健福祉館前に無事ゴールを果たした。

 アンカーを務めた消防職員の1人(43)は「広報車で防火駅伝の内容を知り、手を振って応え、励ます住民の方々が意外に多かった。日ごろの広報活動の大切さも再認識させられた」と話していた。