和泊、知名両町糖業振興会役員会

今期の圧搾計画を協議した両町糖業振興会役員会=和泊町=

生産量見込み8万7707㌧
12月1日操業開始 年内操業8期連続

 【沖永良部】2021年度和泊、知名両町糖業振興会役員会が9日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館であった。21・22年期のサトウキビ生産量見込みは前期より9751㌧少ない8万7707㌧で、南栄糖業の操業開始日は前年と同じ12月1日に決定した。年内操業は8期連続。

 キビ農家や関係機関の職員ら約50人が参加。今期の栽培面積は、11月1日現在、両町合計1730・42㌶(和泊754・57㌶、知名975・85㌶)で前期より48・08㌶増、10㌃あたりの単収は5069㌔㌘(和泊4912㌔㌘、知名5190㌔㌘)で前期より724㌔㌘減。ほ場ブリックスは、両町平均18・53度となっている。

 沖永良部サトウキビ生産対策本部によると、今期の生育状況は、前年度の収穫作業の長期化や梅雨入りが例年より早かったことで、株出し管理の遅れが発生。5月は長雨の影響で日照不足や低温となり、全作型ともに茎数が平年より少ない傾向。夏植えは昨年の植付時期の干ばつの影響でやや鈍化傾向にあると予想している。9月からは大きな気象災害もなく順調に生育しているとした。

 南栄糖業の圧搾計画は、12月1日開始で年内は同28日に搬入終了、年明け1月5日に再開し、4月3日終了予定。12月1日に搬入出発式を開催する。

 質疑では、参加者から「天候不順や事故などにも配慮し、操業期間を伸ばした方が良いのでは」。「1日の圧搾量を増やせるよう工場設備を整えてほしい」などの意見が出た。

 このほか、県農業普及課から種苗法改正によるキビの自家増殖について説明があった。