いせん寺子屋 講座・ワークショップ

柳川さん(中央)を講師に感性を磨き、五感で徳之島を表現した受講者たち(提供写真)

五感で徳之島を表現!?
講師に「感性デザイン」の柳川さん

  【徳之島】地元学・キャリア教育の伊仙町学習支援講座「いせん寺子屋」。今年度第6回講座・ワークショップがこのほど、感性を磨く、五感で徳之島を表すと?」をテーマに同町教育委員会会議室であった。小学生から一般まで約25人が参加。香りと空間演出の「感性デザイン」研究者を講師に、身近な自然や人工素材の香りや色を組み合わせた〝徳之島〟の表現を楽しんだ。

 講師は、一般社団法人「KANSEI projects committee」代表理事の柳川舞さん。自ら五感を検証、科学的ベースの香りによるマーケティングなど「感性デザイン」の研究家。感性デザインによるブランディング手法を確立し、多くのグローバル企業で「香り」を中心とした空間演出などを手掛けている。

 いせん寺子屋講座で参加者たちは、好きな香りとその理由などを交え自己紹介。柳川さんは座学でまず、「感性とは何か」や「脳の働き」「においをかぎ分けられる種類と数」―などについて分かりやすく解説した。

 次ぐワークショップは「香りや色、手触りで参加者それぞれの徳之島を表現するとどうなる?」が目的。島内の草木など天然素材や人工素材を自由に組み合わせて、うちわのキャンバスに貼り付け、香りも加えて「独自の徳之島」を表現しあった。

 受講者たちは「感性デザイン」という新たな表現にふれ、「徳之島にある素材を使ったアートは楽しかった。これからも五感を磨き、いろんな発想ができるよう刺激を受けたい」、「においについて考えるいい機会にもなった。気の向くまま、うちわに貼り付ける作業も楽しかった」などと感想を寄せていた。