最終回の猛攻に沸くAiAiひろばの観客ら
敗戦も、一矢報いる反撃に沸く
市民ら100人が応援
九州地区高校野球大会で、九州国際大付属高校との決勝戦に挑んだ大島高校野球部を応援しようと12日、奄美市名瀬末広町のAiAiひろばでは、100人近い市民らが集まり、パブリックビューイング(PV)で選手らに声援を送った。大差をつけられながらも最後まで諦めない粘りを見せた選手たちに、会場からは大きな拍手が送られた。
会場には、試合開始前から市民らが詰めかけ、快進撃をみせた大島高ナインに声援を送った。序盤、強打の九国大付の猛攻で大差をつけられる苦しい展開に、画面を見つめる来場者らの表情も曇り始めた。それでも、主将の武田涼雅選手が2番手で登板、粘り強い投球で相手打線を抑え、ストライク一つ、アウト一つ取るたびに、会場からは大きな拍手が上がった。
そして、最終回の大島高の攻撃。本塁打も飛び出すなど、次々と出てくる控え選手たちの活躍で、一挙5得点を挙げる猛攻を見せた。最大11点差をつけられながら、最後まで諦めず、粘り強い戦いを見せた選手たちに、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。最後の打者が三振に打ち取られると、「よく頑張った」など、来春のセンバツ出場を確実とする活躍を見せた選手たちをねぎらう声が聞かれた。
同市名瀬佐大熊町の押佐温さん(80)は「最後にホームランで一矢報いた選手たちに、よく頑張ったと言いたい。こんなにワクワクした気持ちになるのは久しぶり。大高の子どもたちに元気をもらった」と笑顔を見せた。同市名瀬金久町の盛田敏子さん(73)は「こんなに感動したことはない。みんな最後まで諦めずよく頑張った」と選手らをねぎらった。