事業の完成を祝いテープカットした関係者ら=知名町田皆岬園地=
最終チェックポイントを通過したスタンプラリー参加者は、新たに整備された展望デッキ(右奥)から田皆岬の絶景を堪能した=知名町田皆岬園地=
【沖永良部】奄美群島国立公園に指定されている知名町田皆岬の園地再整備事業の完成記念イベント(同町、田皆字主催)が13日、同町田皆岬園地であった。関係者6人がテープカットした後、スタンプラリーを開催。参加者は、完成したばかりの遊歩道を歩きながら田皆岬の自然を堪能した。
田皆岬は、2017年3月に奄美群島国立公園に指定された奄美十景の一つ。町では、持続的な観光利用を目的に、老朽化した遊歩道や機能性に乏しかった駐車場などを再整備する県国立公園施設整備推進事業を進めていた。
20年度に多目的トイレと駐車場を整備。21年度には遊歩道と展望デッキなどが完成した。総事業費は1億4896万円。
式典は、田皆小学校の児童による伝統芸能「田皆ヤッコ」で幕開け。今井力夫町長は「田皆字が大事にしてきた場所。自然が作り出した景観を次の世代につなぎ、子ども達がこの自然を満喫できる場所になってほしい」と期待を込めた。
今井町長や福井源乃介議会議長、奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長、田皆字の白川孝志区長、児童代表2人の合計6人でテープカットした。
スタンプラリーでは、再整備された1117㍍を含む全長約1500㍍の遊歩道を散策。田皆岬に関するクイズに答えながら六つ全てのチェックポイントを通過した参加者は、新たに整備された展望デッキから田皆岬の絶景を楽しんでいた。
ゴールした田皆小6年の根釜龍さん(12)は「公園がきれいになってうれしいし、景色もきれい。田皆岬の自然を守っていきたいと思った」と話した。
このほか、田皆岬の歴史や希少な植物に関する特別講演もあった。