密航、密漁、密輸許すな!

 「密航・密漁・密輸」の防止を呼び掛ける看板を設置した関係者ら=知名町屋子母海岸=

知名町屋子母海岸に沿岸警備協力会が看板設置

【沖永良部】「密航・密漁・密輸」を防ぐため、沖永良部地区沿岸警備協力会(東善一郎会長)はこのほど、知名町屋子母海岸に啓発用看板を設置した。16日、同協力会と沖永良部署、自衛隊などの関係者ら15人が出席し、除幕式を行い、島の安心安全の強化を誓った。

看板には「不審な船や人を見たら110番」と明記したほか、水難事故の防止も呼び掛けている。

除幕式の前に感謝状の贈呈式を実施。今年10月14日、沖永良部島漁協の組合員が和泊町のワンジョビーチ付近を漂流していた無人のボートを発見。警察に通報後、船内の捜索などに協力した。

感謝状を受け取った漁協組合長で、同協力会の東会長は「漁協の組合員と従業員が連携して警察に協力できた。今後も島のために活動を続けたい」と述べ、「この看板を見て、地域住民が島の安心安全に対する意識を高めてほしい」と話した。

沖永良部署の上井正一郎署長は「今後予定されている鹿児島国体などの大きなイベントは、テロの標的になることが予想される。未然防止のためにも警察と関係機関が一丸となって警戒警備に万全を期したい」と沿岸警備への協力を求めた。