技能を身につけ介護職担い手へ

市社会福祉協議会であった吹上高等技術専門校(介護・福祉科)の入校式

初任者研修、13人が入校
市社協受託公共職業訓練

県立吹上高等技術専門校(浅井進一郎校長、日置市)介護・福祉科の入校式が18日、奄美市社会福祉協議会会議室であった。今回入校したのは、13人。訓練生代表が「職業技能の習得ならびに人格形成について努力し、訓練生としてその本分を尽くす」などと誓った。

県の公共職業訓練の一環で、「介護職員初任者研修」を受け、介護職に携わることが目的。市社協が同校から事業を受託して今年で4年目になる。昨年度は13人が入校し、12人が修了した。

同研修は2012年度まで「訪問介護員養成研修(ホームヘルパー研修)」の名称だったもの。介護業務を行う上で最低限の知識・技術や、実践する際の考え方のプロセスを身につけることを目的とする。厚生労働省が定めた計130時間の講義や実習で専門知識を学び、試験に合格すると資格が取得できる。

訓練生は同日から2022年2月17日までの3か月の間、通常のカリキュラムをより充実させた計312時間の研修を受ける。なかには外部からのキャリアコンサルティングや消防、医療関係者による講義、市役所職員の就労支援などの項目もあり、資格取得だけでなく、就職までのサポートも充実している。

入校式で浅井校長は「実習などもあり、壁にぶつかることもあるかと思う。わからないところを気軽に尋ねたり、相談しあえるような関係をつくって、お互いに切磋琢磨してほしい」とエールを送った。同社協の福山敏裕会長は「地域の高齢者の方々が心豊かに安心して生活できるよう、幅広く地域で活躍できる人材になることを期待している」と激励した。

入校生の40代女性は「テレビで20年後30年後もAIに負けない職種として介護職が挙げられていたのと、ハローワークでこのプログラムを知ったのがきっかけ。資格取得に向けてがんばりたい」と話した。

同社協の朝岡正三郎事業課長は「介護事業所はベテランが支えている状況。ぜひ若い人たちに入ってきてほしい」と語った。