クイーンコーラルクロス20日から定期就航

18日夕、トライアル運航で名瀬港に寄港、着岸したクイーンコーラルクロス

鹿児島~奄美群島~沖縄航路
マリックスライン新造船

 マリックスライン㈱(岩男直哉社長、鹿児島市)が運航する新造船の「クイーンコーラルクロス」(総トン数7914㌧)が18日夕、トライアル運航(試験運航)の途中で名瀬港に入港した。「クイーンコーラル8」(総トン数4945㌧)の代替船として20日から鹿児島~奄美群島~沖縄航路に定期就航する。

 同社ホームページなどによると、「クイーンコーラルクロス」は、全長144・88㍍、全幅約24㍍。鉄道建設・運輸施設整備機構との共有船。

 同社によると、トライアル運航では、17日に鹿児島新港を出航し、奄美群島の各港に寄港した後、沖縄県の那覇港に着岸。18日は那覇港を出航し、奄美群島の各港に寄港した後、名瀬港には午後6時半に寄港、着岸。その後、鹿児島新港へ向けて出航した。

 着岸時に報道陣、海運関係者に船内を公開した。

 就航レセプション、一般見学会の開催は、新型コロナウイルス感染リスク回避のため自粛を決めた。その代わりに「オンライン見学会」を開催し、最新鋭船の紹介を計画。日時は11月20日午後3時~3時45分を予定している。

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 「クイーンコーラル8」は同日午後8時半に名瀬港に入港。その後、乗客を乗せ、貨物を積載した後、最後の航海のため名瀬港を出航、鹿児島新港へ向かった。

 入港前、名瀬新港待合所の出発口では、里見海運産業㈱の社員が「クイーンコーラル8」の最後の航海を見送る準備をしていた。飾り付けをした掲示板には手書きで「本日最終運航となります」「22年間ありがとう ラストラン8」などと書かれていた。

 また、切符売り場近くのロビーには、里見海運産業の呼び掛けで「クイーンコーラル8」へのメッセージや思い出などが書かれたメモなどの掲示板が設置されていた。