武蔵野奄美フォーラム

約60人の参加者を前に報告する原さん

デジタル構想など発表

【東京】奄美ゆかりの人たちによる講演会「第36回武蔵野奄美フォーラム」(叶芳和会長)がこのほど、小金井市の市民会館萌え木ホールで開催された。「奄美群島デジタル構想」などが発表され、約60人が熱心に聞き入っていた。

同フォーラム傘下に設置された「奄美群島SDGs委員会」が、「30年後あるべき奄美群島の姿を描き、その実現に向け、いま何をなすべきか」を検討。その中の報告書を基に3日に発表したもの。「奄美群島デジタル構想」では、関東奄美IT懇話会会長でIT企業経営者の原稔二さん(瀬戸内町出身)が登壇。「奄美群島内のIT技術者育成などで、本土との教育・社会的及び経済的な格差を解消する」と説明した。ほかに、「シルクアイランドを目指す」(龍一文さん=龍郷町出身)、「本土に奄美流通インフラ」(北島公一さん=喜界町出身)が提案、報告された。

その後、参加者と討論会が行われた。「30年後ではなく、10年後でもいいのでは」「奄振を頼らない提案があってもいいのでは」など活発な意見が交わされていた。東京奄美会の大江修造会長ら郷友会の幹事らも出席。「コロナでなかなか会えない中、多くの人に出会えた」と久々の再会を喜ぶ声も聞こえていた。