東京奄美会総会・式典

あいさつする塩田康一鹿児島県知事

講演をする奥田直久環境省自然環境局長

世界自然遺産登録祝う
塩田県知事ら記念講演 次期会長には井上脩士さん

 【東京】東京奄美会(大江修造会長、勝光重幹事長)は23日、品川区の総合区民会館・きゅりあん大ホールで「総会・世界自然遺産登録記念式典」を開催、約400人が集った。式典では、環境省自然環境局の奥田直久局長、塩田康一鹿児島県知事らが講演した。

 郷土遥拝に続いて大江会長は「コロナ禍にもかかわらず、式典の意義を認めていただきありがたい」と会員への感謝を込め、退任のあいさつをした。総会(1部)では、関東徳州会会長の井上脩士さんが次期東京奄美会会長に就任することが、満場一致で承認され「皆さんの協力を得ながら、任期を全力で務めたい」と井上さんは抱負を披露した。

 2部の「世界自然遺産登録記念式典」では、奥田局長が「世界自然遺産登録を核に、文化を含め群島全体を守ってほしい」と改めて祝福。続いて塩田知事が登壇。「世界自然遺産の保全と観光利用」と題して講演。「地元と連携を図りながら県としても、しっかりと支えていきたい」と語り、大きな拍手が送られていた。奄美群島市町村長会会長の高岡秀規徳之島町長も「登録後の群島の目指す方向性」と講演した。

 その後、余興へ。森山ユリ子さん、牧岡奈美さんがシマ唄を歌い上げれば、蛇三線ロックバンドのティダが「踊リズム」を熱唱。東京奄美会女性部は、そろいの大島紬でステージを彩った。歌手の徳永ゆうきさんは、得意の鉄道物まねを交えて「函館慕情」などで盛り上げた。大田区から参加した90歳の女性は「式典にふさわしい、素晴らしい総会でした」と満足そうに、会場をあとにした。