名瀬小で特別授業

ルリカケスの説明をする蔵満逸司さん(名瀬小体育館)

奄美を身近に知ってほしい 蔵満逸司さん

 奄美市名瀬の名瀬小学校(廣司正良校長、児童数353人)は24日、琉球大学准教授の蔵満逸司さんを招き特別授業を行った。奄美独自の生物や文化をスクリーンで紹介、約100人の児童らは初めて知る奄美の自然環境に見入っていた。

 蔵満さんは同校にも在職し、現在は琉球大学の准教授。著書に『奄美もの知りクイズ350問』『奄美食(うまいもの)紀行』などがある。同授業は、「総合的な学習」の一環として、奄美や沖縄を身近に知ってもらうことが目的。3、4年生の児童を対象に同校体育館で行われた。

 授業では、ミキ(神酒)、ツマベニチョウやオオゴマダラ、マングローブ原生林などをクイズ形式で説明。台湾での功績が称えられた西郷菊次郎を例に挙げ、「奄美にゆかりのある人だが、奄美であまり知られていないことがたくさんある」とした。

 廣司校長は「身近にある奄美の自然や生物に興味を持ち、見過ごさず、しっかりと奄美を知ってほしい」と授業を締めた。

 蔵満さんは「奄美独特の自然や文化を、今日の授業をきっかけに興味のある子ども達が増えてほしい」と授業後に話した。正野姫星さん、緒方柚葉さん(4年生)は「ハブを食べた話にびっくりした。わたしもハブを見てみたい」と感想を話した。