天城町食改50周年・配食20周年式典

天城町食生活改善推進員活動などを長年支えた「名誉会員」など表彰も=27日、天城町

 

 

健全な食生活推進、配食見守りも
「名誉会員」など表彰

 
 
 【徳之島】天城町食生活改善推進員連絡協議会(松村芙美江会長、会員51人)の「発足50周年」と「配食サービス20周年」記念式典が27日、町防災センターであった。健全な食生活の実践・普及など食改推進活動と、高齢者ら見守りの副次効果も生む配食サービスの歴史を回顧しつつ、「名誉会員」表彰などで感謝。新たなステップを誓い合った。

 同町食改推進協は1971年4月の県登録で発足。「私たちの健康は、私たちの手で」を合言葉に、健全な食生活の実践・普及、食育、地産地消、食文化の伝承など諸活動を活発に推進。2000年10月からは町の委託で当時の町中央公民館調理室(現在は町防災センター同)を拠点に、町内の高齢者や要介護者など対象の昼食の配食サービス(有料)も開始。現在は約60人が利用登録している。

 式典には会員や町当局含め約45人が出席した。松村会長は開会あいさつで、活動を通じた苦楽を共にした思い出を回顧しつつ歴代役員や会員らにも感謝。「若い会員を育成しながら次のステップへ進化しなければならない。まずは現会員の連携で活動を推進、今後も有意義な活動に」と要請。

 町側(町長や健康増進課)の祝辞に続き、食改活動を長年支えてきた「名誉会員」の篤初枝さん(90)=瀬滝=らを表彰。町側は、同会に感謝状を贈って活動貢献をたたえ、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

 この後、元会長の岡村玲子さんが「食改・高齢者配食サービス活動思い出」を紹介。「現在配食に携わるメンバーのほとんどは65歳以上。今後に不安もあるが、利用者さんたちが楽しみに待っているお弁当を、1日でも長くお届けしたいと思いを強くしている」。この20年の間には、一人暮らしの利用者が倒れているのを発見し、救急車を要請した事例などもあるという。

 ほか会員表彰は次の通り。(敬称略)

 ▽「80歳表彰」=貞山和枝、里村ハル子、前山絹枝、川口安子、白間久子、芝田エリ、貞山キン子、新納洋子、井上シゲ子、中村君代、早川八重子、堂園アキ子、島律子▽感謝状=岡村玲子、松村セイ子