左から奄美酒類の「SHIMA SYUWA」、沖永良部酒造の「まぁさんハイボール」、有村酒造の「与論島ハイボール」
来月16日から沖永良部島で先行販売される「まぁさんハイボール」とベースとなっている黒糖焼酎「まぁさん」を持つ沖永良部酒造の徳田英輔代表取締役。2商品もそれぞれの島で販売される=和泊町=
【沖永良部】南三島の黒糖焼酎の蔵元、奄美酒類(徳之島)と沖永良部酒造(沖永良部島)、有村酒造(与論島)の3社はこのほど、各社の代表銘柄を使った黒糖焼酎ハイボールを開発した。来月16日から、それぞれの商品を地元のみで先行販売する。350㍉㍑で価格は現在検討中。
若者らが、気軽に飲める黒糖焼酎の商品を作りたいと、徳之島で炭酸飲料等の製造を行うタートルベイ醸造(徳田公一代表)と協力して開発。昨年3月から話し合いと試作を重ねてきた。ラベルのデザインは各社で考案した。
完成した黒糖焼酎ハイボールは3種類。奄美酒類の「SHIMA SYUWA(シマシュワ)」(アルコール度数7%)は、樫樽で10年貯蔵した黒糖焼酎「奄美エイジング」(同25度)をベースに作った。沖永良部酒造の「まぁさんハイボール」(同8%)はシェリー樽で熟成させた黒糖焼酎「まぁさん」(同25度)を使い、有村酒造の「与論島ハイボール」(同7%)は「島有島」の20年古酒(同40度)をベースにしている。各社の銘柄のなかでも、特に香りが強く、まろやかな味わいのある焼酎を選んだ。
27日、和泊町の沖永良部酒造でお披露目会があり、同社の德田英輔代表取締役(51)は「味はもちろん、商品ラベルにもこだわった。南三島の蔵元が協力して開発できたことに意義がある。黒糖焼酎を使ったハイボールは今までなかった商品なので、新しい魅力を発信できると期待している」と笑顔を見せた。
奄美酒類の中村功代表(52)は「島の焼酎でフレッシュな気持ちになってほしいとの思いを込めてネーミングした。多くの人に楽しんでもらえる商品になっている」。有村酒造の有村晃治工場長(59)は「新型コロナウイルスの影響で焼酎の売り上げが減ってしまったが、新商品の販売で盛り上げていきたい」と語った。
各商品の問い合わせは、奄美種類(株)0120―02―5458、沖永良部酒造(株)0997―92―0185、与論島酒類卸売(株)0997―97―2048まで。