地域一体となり農業を守る

伐採作業を行う水土里サークル古見方美島人メンバー

今回参加した水土里サークル古見方美島人のみなさん(提供写真)

農業用水路の草刈りを実施 水土里サークル古見方美島人

奄美市名瀬の崎原・名瀬勝を含む8集落の農家、地元住民などでつくられた「水土里サークル古見方美島人=きょらじまんちゅ=」(田中孝次郎会長)は28日、前勝集落から西仲勝集落にわたる農業用水路の整備、草刈りをした。約20人の同サークルの参加者が青空のもと作業に汗を流した。

農業用施設、農村環境を地域一体で保全する多面的機能支払交付金事業「水土里サークル」の活動一環。事業は県の支援協議会が主体となって国の交付金を活用。同サークルでは本道、農道および農業用水路の草刈り、軽微な農道補修の作業を担っている。

古見方美島人は2019年から1年かけ同サークルの立ち上げを準備し、20年4月に発足。8集落の地区会長、役員がサークルの理事として中心になり、月に一度のペースで草刈りなどの作業をしている。農家の参加者は高齢化などの理由で約3割で、地元住民の有志を中心とメンバーが集まっている。

この日は田中会長の指揮のもと約20人が参加。用水路の刈払機を用いた草刈り、油圧ショベルによる除草作業等の整備が一日を通して行われた。

田中会長は「この一年だけでも地域貢献を志す新しいメンバーが集まってきて心強い。大変な作業もあるが、仲間との活動による地域貢献には充実感を感じる。今後も精力的に活動を継続していきたい」と語った。

また今回参加した西仲勝在住の秋栄二郎さん(46)は「サークルの活動にあたり自身が勤める会社も理解を示し重機の貸し出しをしてくれている。もっとこの輪が広がれば」
と話した。