今井氏、無投票再選

無投票での再選が決まり、万歳する今井力夫氏(中央)=30日午後5時ごろ、知名町田皆=

12年ぶり2期目「持続可能な町へ」 知名町長選

 【沖永良部】任期満了に伴う知名町長選挙は30日、告示された。現職の今井力夫氏(64)=無所属、同町田皆=以外に立候補の届け出はなく、無投票で2期目の当選が決まった。町長選の無投票当選は2009年以来12年ぶり。今井氏は「二酸化炭素をなるべく出さない町づくりをして、良い環境を次の世代に渡してこそ子や孫が誇れる持続可能な町になる」と決意を新たにした。

 今井氏は町議会3月定例会で立候補を表明。「1期目に行った施策のほとんどが道半ばの状況」と述べ、ゼロカーボンシティ構想の実現や水道水の硬度低減化、子育て支援などを公約に掲げた。

 届け出後、午前9時から同町瀬利覚の選挙事務所で出陣式を行った。支持者の前に立った今井氏は「みんなで考え、みんなで動き、みんなで創り上げる町でなければならない。その後ろ姿を子ども達が見て、私たちの島はすごいなと思える島づくりをしたい」と第一声を上げた。頑張ろう三唱の後、選挙カーで町内一円を遊説した。

 午後5時ごろ、遊説先の田皆集落で無投票当選の一報が届いた。集まった支持者と万歳三唱で喜んだ今井氏は「無投票で良かったのか分からないが、当選したからには町民に約束したことを果たしていく」と抱負を語った。

 当選証書付与式は、12月6日午前10時から役場会議室で行われる。