ノロウイルスによる食中毒予防を呼び掛けた奄美地区食品衛生協会の会員ら
奄美食衛協 街頭で啓発、予防呼び掛け
入念な手洗いや消毒を
奄美地区食品衛生協会(新納誠人会長)は1日、奄美市名瀬で食中毒予防を呼び掛ける街頭キャンペーンを行った。日本食品衛生協会が行う「ノロウイルス食中毒予防強化期間」(11月1日~1月31日)の一環。参加した会員や保健所担当者らはスーパーの店頭で買い物客に啓発チラシを配り、感染しないよう入念な手洗いや消毒を呼び掛けた。
ノロウイルスは冬に流行することが多い食中毒の原因の一つ。夏と冬の期間中には、消費者や飲食事業者に向けた啓発キャンペーンを毎年展開し、予防には、▽調理する人の健康管理▽作業前の手洗い▽調理器具の消毒―などを薦めている。
この日は、同市名瀬のタイヨー浦上店、平田店の2カ所で、買い物を終えた来店客にチラシやグッズ(マスク、除菌シート)を配布し、「ノロウイルスが発生しやすい時期。感染に気をつけて」などと啓発した。名瀬保健所管内では、すでに奄美市笠利町、龍郷町、瀬戸内町、喜界町などの6カ所でキャンペーンを実施。新納会長は「コロナ禍でマスクを着用するようになったが、安全を守る手立てとして、常日頃から手洗いなど予防をしっかり心掛けてほしい」と話した。
県によると10月末現在、県内の食中毒発生数は4件。ノロウイルス病因によるものはないものの、奄美市では3月と4月にアニキサスによる食中毒患者2人が発生。前年は12件中2件がノロウイルス病因によるものだった。