表彰状を受け取り喜ぶ山田さん(左)と境会長
シマユムタ伝承など貢献
大島地区文化協会連絡協
大島地区文化協会連絡協議会(境賢勇会長)は3日、20年以上に渡り、同協議会会長を務め、奄美の方言「シマユムタ」を伝える活動など奄美の伝統文化の継承活動などに尽力した同市名瀬伊津部町の山田薫さん(90)の功績を称え、2021年度表彰を贈った。同日、山田さんの自宅で伝達式があり、境会長から表彰状を受け取った山田さんは「こんな立派な賞をもらえるとは、大変ありがたい。みんなが笑顔で奄美の伝統文化を楽しむのが一番。これからも、元気にシマユムタを伝えていきたい」と笑顔で話した。
山田さんは同市名瀬出身。名瀬小学校など奄美群島各地の小学校で教鞭をとり、同市の小湊小学校長を最後に退職。1997年~2018年まで旧名瀬市および奄美市の文化協会長を務めるなど、文化協会の様々な活動に貢献。シマユムタを伝える会会長なども歴任、ラジオ番組や舞台、演劇などを通して、方言の伝承、普及に努めてきた。また、16年に与論町で開催された方言サミットに出席し、奄美の方言の面白さを全国にPRするなど、地域文化の伝承や歴史の保存、人材育成などに取り組んできた。
同協議会の境会長とは、40年来の親交があるという山田さんは、「また一緒に卓球がしたいや」と語りかけるなど、境会長との旧交を温めた。