ドローンを「将来の糧に」

セミナーでドローン操縦を学ぶ受講者ら

10人受講し、操縦セミナー 奄わーく

 奄美大島雇用創造協議会(奄わーく)による「ドローン操縦セミナー」が1~5日、大和村体育館などであった。受講者10人は、操縦スキルを将来の糧にしようと、さまざまな業種で活用されるドローンの基礎知識や操作方法を学んだ。

 セミナーは、ドローン運航のガイドラインの策定や操作者の育成を推進する一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が作成した教育カリキュラムに沿って実施。講師は鹿児島市内でドローンスクールを運営する㈱エアリアルワークス(肥後誠代表取締役)のスタッフらが務めた。

 セミナーは各3日間。肥後代表はあいさつで「ドローンを導入している企業は多い。産業や人材の育成につながれば」と話した。

 1日目は奄美市名瀬の市産業支援センター・ワークスタイルラボで座学。ガイドラインをはじめ、航空力学から電波法まで幅広い知識を学んだ。

 2日目以降は、2班にわかれて大和村の体育館やグラウンドを使って空撮ドローンなどの操作を練習。コントローラーでドローンを上下左右に移動させるなどして、距離感や手順などの基礎を体に覚え込ませた。

 観光業の30代女性は「(法規など)安易な気持ちで操縦することの怖さと楽しさを知った。動画などを撮影し観光のアピールで役立てていきたい」。測量会社の30代男性は「ドローンによる測量の要望も多く、今後も増加は見込まれる。いい機会になった」と話した。