千葉県芝山町で「奄美群島フェア」

アマミノクロウサギを解説する平城達哉さん
 
 
喜界島の風景を背にシマ唄を熱唱する牧岡奈美さん

 
 
希少動物の宝庫紹介、関心集める
奄美博物館学芸員講演やシマ唄

 
 
 【東京】千葉県の芝山町にある「航空科学博物館」(山武郡芝山町岩山111―3)でこのほど、「いもーれ芝山!航空科学博物館へ」と銘打った「奄美群島フェア」が開催された。来場者は、奄美博物館の学芸員による講演やシマ唄などで、奄美を堪能していた。

 イベントは、航空科学博物館が主催、芝山町と奄美市が交流を開始して5年目となった昨年に続くもの。ほか、ピーチアビエーションの協力で11月18日に実施された。ウエルカム・ソングとして「奄美の島イモーレ」(作詞・佐藤文子さん=龍郷町出身)が流れる会場には、芝山町の野菜などの特産品、奄美市からもおなじみのフリーズドライの鶏飯や黒糖などが並んだ。また、町田酒造も自慢の黒糖焼酎をそろえた。

 芝山町立芝山古墳・芝山はにわ博物館講演会などに続いて、奄美市立奄美博物館の学芸員・平城達哉さんが講演。「日本の国土の0・1%にすぎない奄美に、約13%もの種類の生物がすんでいる」などと解説。世界自然遺産登録となった奄美大島・徳之島がいかに希少動物の宝庫であるかを紹介し、関心を集めていた。

 ピーチアビエーションは、グッズなどを販売、ステージでは観光PRも行われた。その後、ステージには、牧岡奈美さんが登場。シマ唄とオリジナルの「南ぬ島」を熱唱。イベントを締めくくり、大きな拍手を浴びていた。

 都内から訪れた60代の男性は「芝山町と奄美の絆を感じました。これからも、ぜひ続けてほしいですね」と満足そうに話していた。