本会議に初登壇、就任あいさつする安田市長
奄美市議会12月定例会は8日開会し、会期を27日までの20日間と決め、新型コロナウイルス対策として国が0歳~18歳の子ども一人当たり5万円を給付する「子育て世帯への臨時特別給付金」など3億8168万円を盛り込んだ一般会計補正予算(第5号)を原案可決した。1日に就任した安田壮平市長が登壇、就任あいさつで「生まれ育ったまちを、明るく、優しく、風通しの良い未来都市奄美市にしたい」と抱負を語った。また、議長、副議長選挙が行われ、議長に西公郎氏(58)=自民党新政会=、副議長に橋口耕太郎氏(52)=公明=を選出した。
就任後初の本会議に臨む安田市長の姿を見ようと、約70席の傍聴席は市民らでほぼ満席となった。安田市長は開会直後に登壇、11月の市長選で初当選、第5代市長に就任したことを報告。「新しい感性や大胆な発想、アイデアを積極的に取り入れ、優れた人材、知恵、情報、技術を集約、活用し、課題解決に向けてスピード感を持って努力実践していく」と意気込みを語り、▽新型コロナ対策▽持続可能な稼ぐ地域づくり▽安心して、豊かに暮らせる地域づくり▽次世代を育む好循環を生み出す、育てる地域づくり▽市民に身近で頼りになる基盤づくり―の公約実現に向け、「職員、市民、民間の皆さんとオール奄美市で取り組んでいく」などと述べた。
議長、副議長選は、無記名による投票で行われた。議長選の結果は、西氏13票、奥輝人氏(無所属)5票、関誠之氏(立民)3票で、西氏が新議長に選出された。
西氏は同市出身。2011年10月の市議選に初当選、現在3期目。これまでに市監査委員(17~19年)などを務めた。
続いて行われた副議長選は、橋口氏13票、﨑田信正氏(共産)3票、奥輝人氏1票、多田義一氏(自民党新政会)1票、無効3票で、橋口氏が副議長に選出された。
橋口氏は同市出身。15年10月の市議選で初当選、現在2期目。これまでに議会運営副委員長(17~19年)、産業建設委員長(19~21年)などを務めた。
このほか、常任委員会と議会運営委員会の構成や正副委員長を決めた。
本会議終了後、全員協議会を開き、議会選出の市監査委員に川口幸義議員(自民党新政会)を推薦することを決めた。
また、6日までに輝風クラブと自民党新政会の新会派の届け出と、自民、自民党奄美の2会派の解散届けが議会事務局に提出された。これにより、会派ごとの議員数は自民党新政会9人、公明4人、チャレンジ奄美3人、共産2人、輝風クラブ2人、立憲民主1人、無所属1人となった。
各委員会の構成は次の通り。(◎は委員長、〇は副委員長、敬称略)
【総務企画】◎多田義一(自民党新政会)、〇栄ヤスエ(公明)、弓削洋平(チャレンジ奄美)、荒田幸司(共産)、元野景一(自民党新政会)、川口幸義(同)、竹山耕平(同)、西公郎(同)
【文教厚生】◎﨑田信正(共産)、〇林山克巳(輝風クラブ)、幸多拓磨(チャレンジ奄美)、橋口耕太郎(公明)、関誠之(立民)、奥晃郎(自民党新政会)、与勝広(公明)
【産業建設】◎大迫勝史(公明)、〇松山さおり(輝風クラブ)、永田清裕(自民党新政会)和田霜析(同)、正野卓矢(チャレンジ奄美)、奥輝人(無所属)、伊東隆吉(自民党新政会)
【議会運営】◎伊東隆吉、〇関誠之、﨑田信正、正野卓矢、栄ヤスエ、松山さおり、竹山耕平