県議会一般質問

「としま2」利用で対応
22年度中供用の 名瀬港本港区2号岸壁
割引クーポン 第三者認証店で利用進む

 12月定例県議会は9日、引き続き一般質問(最終)があり、柴立鉄平議員=自民党、鹿児島市・鹿児島郡区=、上山貞茂議員=県民連合、鹿児島市・鹿児島郡区=、藤﨑剛議員=自民党、鹿児島市・鹿児島郡区=、酒匂卓郎議員=自民党、姶良市区=が登壇。名瀬港本港区では2022年度中の供用に向けて2号岸壁が整備されている中、供用にあわせて十島村営船フェリー「としま2」が隣接する岸壁を利用する計画だが、同村から岸壁利用にあたっての要望が出ており、対応していることが説明された。

 兒島優一土木部長の答弁によると、十島村は岸壁利用にあたり車両が乗下船時に利用するランプウェイの高架部分や係船中の整備について要望。兒島部長は「エプロンの段差を解消するとともに、車止めを可動式に変更する」と説明。係船中については「定期フェリーなど他の船舶との接岸位置の調整や2号岸壁の構造上、設計検討が必要となることから引き続き十島村や関係者と協議していきたい」と述べた。

 飲食店第三者認証制度の普及状況と周知施策に関する質問があった。谷口浩一くらし保健福祉部長の答弁によると、取得状況は、対象店舗1万485店舗のうち12月7日現在での申請件数は2125件、認証件数1939件。地区別では鹿児島市が全体の約7割となる1320件で、姶良伊佐174件、北薩172件、大隅91件、南薩75件、大島43件、熊毛19件。谷口部長は「全対象店舗に占める割合は18%で、最も高い鹿児島市でも32%、当初想定の50%を下回っている」と述べた。

 こうした状況を受けて県では制度の周知を図るため、非認証の約8500店舗に対し、あらためて募集案内を郵送、認証件数の少ない市町村や商工会などに認証取得の働きかけに取り組んでいる。谷口部長は「飲食店における感染防止策をレベルアップし、県民が安心して飲食店が利用できるよう、制度の効果的なPRに努め認証取得を促進していく」とした。

 消費意欲喚起を目的とした県の割引クーポン「ぐりぶークーポン」では2千円(税込)以上の利用で1人500円の割引がある。この割引額は第三者認証店の場合、500円が700円に優遇されている。割引クーポンの利用状況について平林孝之商工労働水産部長は「11月28日までに約136万枚が使用され、1週間の最大使用枚数は11月第4週の約11万4千枚。直近の換金状況から登録飲食店のうち、第三者認証店での利用が約7割を占めると推測される」と説明。第三者認証店での割引額引き上げにあたって認証制度の周知と連携し、新たな募集チラシを非認証店に送付したとの報告もあった。