大原さん「手づくり展」

会場いっぱいの手作り作品を前に大原さん

コロナ禍「心晴れやかに」
人形や羽子板、300点ずらり

 大原ミドリさんが1年間かけて心を込めて手づくりした五月人形や羽子板などの作品を展示する「第37回手づくり展」が10日、奄美市名瀬のAiAiひろばで始まった。大原さんは「かわいい人形もたくさん待ってます。気軽にみに来て」と多くの来場を呼び掛けている。12日まで。

 大原さんは文化庁が管轄する一般財団法人人形美術協会の会員。人形の普及や技術研究、人形文化の向上を目的に日々の創作活動に取り組んでいる。

 展示には、ひな人形や押し絵羽子板の縁起物をはじめ、来年の干支である寅をモチーフにした色紙や手提げ飾り、小物は季節を感じさせる組紐やストラップまで約300点の作品がずらり。作品の素材には大島紬も惜しげなく使われており、奄美の伝統と日本の和を端正に融合している。

 会場には、親子や家族連れなどが次々と来場。子どもたちは寅のストラップを手に「かわいい」などとはしゃいでいた。

 見所は「アクセントとして丁寧にちりばめた大島紬」と大原さん。「コロナ禍で息苦しい生活も続いている。作品を観て少しでも心が晴れやかに、元気になって帰ってほしい」と話している。

 時間は午前10時~午後6時。購入希望者は大原散髪店(同末広町13―16)で買える。