認知症の人にどう接する?

グループワークで児童らにアドバイスするお笑い芸人の仮屋竹洋さん=和泊小学校=

和泊小で訪問授業 介護の仕事を知る
お笑い芸人の仮屋竹洋さんが講師

【沖永良部】介護の仕事について知ってもらう訪問授業が13日、和泊町立和泊小学校であった。6年生39人が参加。吉本興業の「鹿児島県住みます芸人」として活動している仮屋竹洋さんが講師を務め、認知症の症状や高齢者との接し方を伝えた。

県主催による介護に関するイベントの一環。今年度中に県内11校で実施する予定で、今回5校目。講師の仮屋さんは認知症サポーター養成講座の講師役「キャラバン・メイト」の資格を持っている。

祖母が認知症と診断されたことがきっかけで病気の勉強を始めたという仮屋さんは「周囲の人が認知症のことを知らないからマイナスに感じてしまう。少し面白いことを言うようになったと思ってほしい」と話し、特徴的な症状などを説明。認知症のお年寄りと接する時は「子どもの頃のことを聞いてみると、意外と楽しそうに答えてくれる」「相手を理解し、優しく笑顔で接すると、症状の進行が緩やかになる」とアドバイスした。

グループワークでは、島外の老人介護施設とオンラインでつなぎ、昼食後すぐに食事を要求してきたお年寄りへの対応について考えた。児童らは「話しをそらす」「食事をしている様子を動画で撮影して見せてあげる」「散歩に連れて行く」などと発表した。

最後に仮屋さんは「お年寄りは、自分の子どもよりその孫に弱音を見せる。授業を受けたみんなが寄り添ってあげることで、認知症の早期発見につながる」と話した。

同小6年の堀江将幸さん(12)は「話しが面白かった。これからはお年寄りに優しく接したい」と語った。