電動車いす寄贈

寄贈された電動車いすに乗る安田壮平市長と感謝状を手にする吉本英代代表取締役

市高齢者福祉課に「利益を地域へ還元」
㈱ゆいわーく

 東京海上日動火災保険㈱代理店で奄美市名瀬入舟町の㈱ゆいわーく(吉本英代代表取締役)は14日、同市高齢者福祉課に電動車いすを寄贈、贈呈式が同市役所であった。電動車いすは今後、市の高齢者や障がい者らに利用されることになる。

 同社の倉津豊志相談役(66)は、「地域からの利益を少しでも地域に返したい。優しさと温かさのある車いすを、今後5年にわたり合計5台寄贈することにした」と述べ、吉本代表取締役(64)から安田壮平市長に目録が渡された。安田市長は、「CO2排出のない電動車いすの寄贈はありがたい。高齢者が積極的に地域活動できるきっかけになる」と感謝を述べた。

 今回のWhill製の車いすは羽田空港に5台、県立大島病院に1台、奄美病院にも1台それぞれ寄贈され、市には毎年1台ずつ5年間で5台が寄贈される。

 式後、安田市長と市職員は同社の説明の元、寄贈された電動車いすに試乗。意外なスピードと簡単な操作方法に感心した。

 東京の杉並区に本社のある同社は昨年徳之島、今年奄美に進出。徳之島出身の吉本代表取締役は「これをきっかけに、九州へ高齢福祉への貢献のすそ野を広げていきたい」と話した。