サトウキビが搬入され今期操業を開始した南西糖業㈱の大型工場（徳和瀬工場）＝14日、徳之島町
平年並み「17万㌧台」予想
徳之島
【徳之島】徳之島の南西糖業㈱（神﨑俊代表取締役）は14日、２０２１／22年期サトウキビを受け入れ、７期連続で年内操業を開始した。３町の生産見込み量は17万４１２７㌧（11月１日付）のうち同社大型２工場の処理計画は17万２０７７㌧。年内は27日まで原料搬入を受け入れ、年明けは１月６日に再開、３月24日終了を目指す。
南西糖業の徳和瀬工場（徳之島町）と伊仙工場（伊仙町）は午前８時すぎ、大型キビ運搬車による原料キビを受け入れ、24時間操業を開始した。同社の松山洋次郎取締役農務部長によると「今期産は、気象条件に非常に恵まれマイナス要因は少ない。平均ブリックスも20・３度（平年比プラス１・５度）＝今月１日現在＝と成熟度も良好」。課題には「単収の向上、生産者間の同格差の是正」を挙げた。
各町当局がそれぞれ調査・報告している生産見込み量（11月１日付）は、▽徳之島町（面積１１０３㌶）＝５万２８１２㌧（10㌃当たり平均単収４・７８８㌧）▽天城町（１１５０㌶）＝６万４１００㌧（５・５７４㌧）▽伊仙町（１１５０㌶）＝５万７２１６㌧（４・９７５㌧）。３町計３４０３㌶、17万４１２７㌧（５・１１６㌧）。
同社大型２工場の圧搾計画量は17万２０７７㌧（ほか小型工場２０５０㌧）。目標の３月24日までの間の「春植え推進期間」（計５日間、原料受け入れ休止）などを除き計83日間の操業を計画している。