復帰記念第36回大島地区中学校弁論・ショートスピーチ大会

各地区の代表32人が登壇した中学校弁論・ショートスピーチ大会

ショートスピーチの部で最優秀賞を受賞した森元桃子さん

弁論の部の最優秀賞を受賞した朝岡歩紀花さん

最優秀賞に森元さん(与路中1年)、朝岡さん(赤木名中3年)
復帰運動の父・泉芳朗の精神伝承 

日本復帰記念第36回大島地区中学校弁論・ショートスピーチ大会(大島地区教育委員会連絡協議会主催)が15日、龍郷町体育・文化センターりゅうゆう館であった。英語によるショートスピーチと弁論の2部門にそれぞれ16人計32人が登壇。ショートスピーチの部は瀬戸内町立与路中学校1年・森元桃子さん、弁論の部は奄美市立赤木名中学校3年・朝岡歩紀花さんが最優秀賞に輝いた。

同大会は第1回目を1978年に開催。間を挟み13年の奄美群島日本復帰60周年に合わせて、2年おきに実施する形で復活した。

午前のショートスピーチの部、午後の弁論の部の順で大会が進行。前回と異なり21年度の中学校学習指導要領を踏まえ英語暗唱がなくなったショートスピーチの部は、各人2分間スピーチとそれに対するQ&A形式の応対力が審査された。弁論の部では各人5分間の持ち時間による復帰記念大会を踏まえ、「わたしの郷土・奄美」「わたしの中学校生活」などから選択された内容が弁論された。

弁論の部の終わりに講評した、奄美市立金久中学校の窪田智司校長は「情熱的詩人、人類愛、燃えるような郷土愛と称された復帰運動の父・泉芳朗先生の精神が継承されている」
と弁士全員を評した。

世界中の言葉を使っておもてなしができる客室乗務員になりたいとショートスピーチで発表した森元さんは「海外旅行を通して英語が好きになった。とても緊張したが(受賞して)うれしい」と話し喜んだ。

物心ついた時から歌っていたシマ唄を亡くなる直前の叔父に励まされた話をした朝岡さんは「これからもシマ唄などの音楽の力で力になりたい」と話した。

ほか、優秀賞は次の通り(敬称略)。

【ショートスピーチの部】泰山瑠華(朝日中3年)、東杏香(喜界町立喜界中3年)【弁論の部】喜禎あさひ(喜界中3年)、福崎真逢輝(名瀬中3年)