3町村、10万円を現金一括で

18歳以下給付金 大和・龍郷・瀬戸内、和泊は検討中

国が18歳以下を対象に10万円相当を支給する「子育て世帯への臨時特別給付金」を巡って政府が現金給付を認めたことを受け、奄美群島内自治体の方針も明らかになってきた。大和村と龍郷町、瀬戸内町は10万円を現金で一括支給する意向で、和泊町も一括支給で検討している。伊仙町を除く7市町村は、先行分5万円の年内支給は決まっているものの、残りの5万円については「年明け以降」「未定」などとしている。

3町村分割方針、4市町は未定

10万円を現金で一括支給する意向を示したのは大和村、龍郷町、瀬戸内町の3町村。大和村と龍郷町は22日に口座への一括振り込みを予定。瀬戸内町も日程は決まっていないものの、年内支給の方向で調整している。

和泊町は、先行分5万円を24日に支給する予定だが、「可能であれば」と10万円を一括支給する方向で検討している。一括支給を決めた各町村は「早く届けられる」「手続きが簡単」「クーポンに対応できる店舗などがない」「進学の準備金に」など、理由を挙げている。

一方、年内の先行5万円の現金支給が決まっているのは、奄美市(24日)、宇検村(28日)、喜界町(下旬)、徳之島町(年内)、天城町(年内)、知名町(24日)、与論町(23日~)の7市町村で、残り5万円を来年以降に現金支給する意向を示したのは、宇検村(1~3月)、喜界町(年明け)、知名町(1~2月)の3町村。奄美市、徳之島町、天城町、与論町の3市町は、一括及び分割、現金かクーポンかの対応を含め「未定」「まだ決まっていない」。分割・未定の主な理由には「政府の方針決定を待ちたい」「議会での対応が間に合わなかった」「予算の都合で」などが挙がっている。

給付金を巡っては当初、現金5万円とクーポン券5万円とされていたが、岸田首相が現金年内一括交付を認める意向を示すなど、二転三転している。職員からは「自治体への配慮がない」「今さらの感はぬぐえないが、柔軟な対応には感謝したい」といった声も上がっていた。

なお、伊仙町については「担当者不在のため、後日発表したい」としている。