「西郷隆盛生誕祭」

来賓のあいさつをする塩田鹿児島県知事

西郷像前で「鹿児島おはら」を奉納する参加者ら

塩田知事らを迎えて
「鹿児島おはら」を奉納

 【東京】台東区上野公園の西郷隆盛像前で、このほど「西郷隆盛生誕祭」がにぎやかに開催された。青天の下、同生誕祭の発起人や関係者らが参加。式次第に沿って偉業を新たにするとともに、再会を誓い合っていた。

 同生誕祭は、5日「西郷隆盛に学ぶ『敬天愛人フォーラム21』」(代表世話役・内弘志さん)が主催。「(公財)西郷南洲顕彰会=鹿児島市」「和泊西郷南洲顕彰会=沖永良部島」「西郷隆盛敬天愛人の会=東京」などが後援したもの。

 出席者全員で「敬天愛人の教え」を唱和、内代表世話人は「鹿児島県人の誇りであり、目標だ」の説明を入れて「祭文奏上」をした。全員での玉串奉奠の後、来賓を代表して塩田康一県知事があいさつ。「7月26日に奄美大島、徳之島が待望の世界自然遺産登録となった。西郷公にもゆかりのある地域であるので、大変喜んでいるのではないか。遺訓を学んで、県政に生かしていきたい」と語った。

 ほか、関東鹿児島県人会連合会の中島治三郎会長、三反園訓衆院議員もあいさつした。西郷家直系4代目・西郷吉太郎さん夫妻、5代目・西郷隆太郎さん夫妻らも参列。参加者には、沖永良部島(知名町)出身の太栄志衆院議員の姿もあった。

 その後、詩吟や舞、バイオリン演奏などが行われた。最後は知事も参加しての「鹿児島おはら」を奉納。休日とあって、観光客の視線も浴びた参加者たちは踊りながら、笑顔を交わしていた。