奄美大島で初のサシバ全島調査結果

実施調査地で923羽確認 実行委公表

「奄美大島におけるサシバ越冬個体群の保全対策推進調査実行委員会」(山﨑亨会長)の事務局は、今年11月20日から23日にかけて4日間行われた奄美大島で初めてとなる「サシバ全島調査」結果を11月下旬に公表した。それによると、実施調査地156ルートでのサシバ確認数は、923羽だった。関係者によると、期間中、調査地によって天候状況に差があったという。特に22日は、奄美市名瀬地区を中心に雨が降り、風も強く、「調査に影響を与えた」とみている。

同実行委の呼び掛けで実現した初の全島調査には、島外から4団体メンバーと関西の関係者、島内から3団体メンバーらが参加した。

事務局によると、4日間合計で島内外から参加した調査員・調査補助者合計60人がボランティアで調査に協力した。

2019年の宇検村推定個体数(与名正三さんが調査。写真撮影と目視の合計約300羽)と、今回の宇検村での調査データ(134羽確認)を基にした推定値では、「奄美大島には、約2000羽のサシバが越冬しているのではないか」と推定している。

山崎会長は、調査終了後、参加者への「お礼文」を発表した。