網野子トンネル防災訓練

消火訓練をする大島地区消防組合(網野子トンネル内)

関連機関との連携強化を図る
大島支庁瀬戸内事務所

 大島支庁瀬戸内事務所は16日、大島地区消防組合本部、瀬戸内警察署、奄美警察署など関係機関と合同での網野子トンネル防災訓練を行った。事故現場の交通規制、消火活動や救助活動などの訓練を通し、関係機関との連携強化を確認した。

 同トンネルの防災訓練は2015年の供用開始以降、毎年実施されていたが昨年はコロナ禍で中止、今回は2年ぶりになる。各種防災設備などを活用し被害を最小限にとどめ、生命の保護や関係機関との相互連絡連携の共有を図ることが目的。

 訓練は、トンネル内で車両が正面衝突炎上を想定し、119番通報を受けた消防車両と警察車両が到着。地区消防組合は、放水による消火活動・負傷者の救助救急活動。両警察署は、事故現場の通行規制・一般車両の誘導、救出活動の援助・現場検証。瀬戸内事務所は、トンネル内の電光警報表示板の表示や作動確認など、一連の流れを連携しながら確認した。

 大島地区消防組合名瀬消防署・圓博志消防署長は「災害時の出動の円滑化は、関係機関との情報共有が重要。今後も管内住民の生命と財産と守っていきたい」と合同訓練を講評。

 大島支庁瀬戸内事務所・新門和洋所長は「世界自然遺産登録により、今後同トンネルはますます交通量が多くなる。被害拡大を最小限にとどめる迅速かつ円滑な活動のため、日頃の訓練と関係機関との連携を一層深める必要がある」と総括した。