警戒レベル「3」に引き上げ

新型コロナ感染者の確認を受け、対応策を話し合った協議会=知名町中央公民館=

新たに感染者確認、合計3人に
沖永良部2町感染症対策協

 【沖永良部】知名町で新型コロナウイルスの感染者を確認したことを受け、第11回感染症危機管理沖永良部現地対策協議会(会長、今井力夫知名町長)が16日夜、知名町中央公民館であった。和泊、知名両町の関係機関から約30人が参加。警戒レベルを4段階中の「3」に上げることを決定し、今後の対応策を確認した。

 最初に、同日午後5時現在の感染者の状況について今井会長が報告。新たに知名町で1人、和泊町で1人の感染を確認したと述べた。感染者数は、15日に知名町で確認された1人を含め合計3人となった。

 警戒レベルに関しては、先月30日に島内の警戒レベルを「1」(注意喚起)に下げていたが、感染者を確認した15日時点で「3」(特別警戒)に引き上げた。

 会議に参加した沖永良部徳洲会病院の医師から、16日午前10時から実施されたPCR検査の状況について説明があり、ドライブスルー方式で行われた検査に、濃厚接触者を含め島民約400人が訪れ、結果の出た200人ほどのうち、陽性者は1人だったとした。17日も検査を実施する。

 今後の対応策について協議し、知名町の田中幸太郎教育長は「最も懸念されるのが、濃厚接触者の中に子どもがいた場合。両町の足並みを揃えて対応する必要がある」。徳之島保健所の相星壮吾所長は「社会活動を戻すために当たり前の予防対策をしっかりするよう島民に周知してほしい」と述べた。

 今井会長は「いまの段階で、飲食店等への休業や時短の要請は時期尚早だと考えている。これからの感染者の状況を見て、イベント開催等の判断もしていきたい」と話した。