「夫とちょっと離れて島暮らし」制作会見

加計呂麻島への思いと映画について笑顔で語り合う、ちゃずさん(右)と國武さん(左)

25日から新宿で限定公開

 【東京】「島が教えてくれた、私が大事にしたいもの」を感じて! ドキュメンタリー映画「夫とちょっと離れて島暮らし」の制作発表が、このほど品川区の「みしょーれ奄美」で行われた。関係者らが記者会見を行い、25日から新宿で限定公開される映画について語った。

 奄美料理居酒屋「みしょーれ奄美」(西五反田1―16―1)で9日、会見に臨んだのは、人気イラストレーター・ちゃずさんと監督を務めた俳優の國武綾さん。仕事に追われる東京での毎日に息苦しさを感じ、都会に住みたい夫を東京に残し単身で奄美群島・加計呂麻島に期間限定移住した、ちゃずさん。映画は、その夫婦円満での別居生活を追い掛けたもの。

 ちゃずさんは「『トイレとお風呂以外は撮影OK』と監督たちと話し合って撮影がスタート。集落の行事、ご近所さんとの触れ合いなど島ならではのリアルな生活が詰まっています。自分の人生を大きく変えてくれた島の様子を見てほしい」とアピールした。

 一方、初監督となった國武さんは「ちゃずさんの姿を通して、奄美の美しい自然、集落の行事や人々の温もり、ちゃずさんの描く絵をそのままカメラに収めたいと思った」と話した。撮影を機に広島・福山市出身の國武さんは、夫でプロデューサーの中川究矢さんと2月から奄美に移住している。

 奄美での先行上映(7日間)で、500人以上が目に焼き付けたドキュメンタリーは、25日から新宿K’s cinemaで、2週間限定公開される。上映は連日午前10時から(1月1日は休映)。「人の温かさに衝撃を受けた」と口をそろえる二人は、続編に意欲を燃やしている。