目指せ、スマホで出店

セミナーでは、メルカリ・天野さん講師にスマホでのネットショップ出店を目指した

観光物産連 メルカリ・天野さん講師に
ネットショップセミナー

 一般社団法人あまみ大島観光物産連盟主催のネットショップ講座「簡単!スマホ1つで売上UPセミナー」が17日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。講師は、㈱メルカリ会長室政策企画参事の天野宏さん。参加者らは、変わりつつあるEC市場の動きを学び、主流になりつつあるスマホでのネットショップ出店を目指した。

 メルカリは、中小事業者や個人が手軽にネットショップを出店できる「フリーマーケットアプリ」を運営。セミナーでは、「奄美のローカルフードのEC化によるデジタル創業の重要性とDX戦略について」と題し、講演した。

 「EC市場は一層の拡大が予測されている」。天野さんによると、国内の2020年の物販系分野のEC化率は未だ8%。コロナ禍ではEC化率の低かった分野の支出も急激に伸びており、「食品や生活家電など(元々)市場規模の大きな分野はこれからも伸びていく」と訴えた。

 ネットの利用端末についても、20年までの約10年でパソコン(50・4%)からスマホ(68・3%)にとって変わっており、「新しい形態のネットショップも出てきている」と説明。コロナ禍では60代以上のEC利用者数も伸びており、「市場の動向は(スマホに)置き変わりつつある」と強調した。

 天野さんは、今年8月から試験導入していた同社の法人向け新サービス「メルカリショップス」を紹介。集客や配送のメリットなども説明した上で、「クリエイターや生産者などの商品は需要が高く、都市部の人には地域のいいものを買いたいというニーズもある。試してほしい」と活用を呼び掛けた。

 この後は、スマホ一つでできるメルカリへの出店方法も学んだ。