喜界、沖永良部の特産品などが販売された島々フェア
【鹿児島】第10回農業法人ファーマーズマーケット(県農業法人協会主催)が18日、鹿児島市のウオーターフロントパーク広場であった。県内各地の農業法人がブースを出して農産物や加工品を販売する中、「かごしまの島々フェア」のコーナーが開設。奄美関係では喜界島観光物産協会、喜界島酒造、おきのえらぶ島観光協会が出店し、それぞれの特産品などをPRした。
「PRの機会を待ち焦がれていました」と喜界島観光物産協会事務局長の田邉大智さん。コロナ禍になって以来、県内外の物産展などの中止、延期が相次いだ。11月に市内のイオンタウンであった「島々フェア」が約1年半ぶりの出店だった。
ゴマや黒糖関連の商品など定番品に加えて、島ミカンの「シークー」を用いたクラフトコーラ「TOBA TOBA(トバトバ)」を販売。シークーは独特な酸味が強く、食用にも加工品にも適さず「フードロス状態だった」(田邉さん)。甲原和憲さん、真子さん夫妻が昨年、手作りのクラフトコーラの希釈用シロップとして商品開発に成功。「トバトバ」は喜界の方言でウキウキ、ワクワク胸躍る感情を意味する。田邉さんは「香りが独特で、天然自然の原料を利用しているので健康にも良い。喜界島の新たな特産品として多くの人に知ってもらいたい」と来場者に試飲を勧めながらPRしていた。
喜界島酒造は9種類の黒糖焼酎を販売。うち7種類は主に島でしか手に入らない希少銘柄を持参した。「喜界島に赴任したことがある学校の先生や県職員の方から『懐かしい』『名前を知ってます』と言ってもらえた」と上園田慶太社長。
おきのえらぶ島観光協会は特産の桑の葉茶や近年開発された沖永良部島産のコーヒー、それらに合うスイーツなど約30品目を並べた。「まずは沖永良部島について本土の人に知ってもらい、足を運ぶきっかけにしてもらえれば」と同協会の森岡峻一さんは話していた。
マーケットは19日まで同会場で開催される。