地元中学生らとのコラボ演奏交流も。南西航空音楽隊クリスマスコンサート=18日、天城町
【徳之島】天城町町制施行60周年を記念した航空自衛隊・南西航空音楽隊(三宅崇生隊長、20人)のクリスマスコンサートが18、19の両日の2回、同町防災センターであった。パワフルで軽快なビッグバンド・ジャズアレンジのクリスマスソングなど、多彩なジャンルの演奏で計約300人の町民を魅了。中学生とのコラボ演奏もプレゼントした。
南西航空音楽隊は、空自・南西航空方面隊(那覇)に所属する全国に5つある空自音楽専門部隊の1つ。儀式や行事支援、隊員の士気高揚、国家行事、市町村行事への参加、空自の広報、米軍との国際親善など幅広く活躍。パワフルで軽快な演奏は徳之島でも根強い人気がある。
天城町の同記念演奏会は当初18日の1回を計画していた。那覇発上り定期船の天候不良による欠航で空自航空機の機動力を活用して来島。ところが翌日の下り便の欠航も判明し、空自の好意で2回公演の〝ビッグプレゼント〟に発展。町側は、新型コロナ対策の入場制限であふれた住民たちにも急きょ入場整理券(無料)の利用を呼びかけた。
コンサートは、三宅隊長(三等空佐)の指揮でビッグバンド定番曲の一つ「イン・ザ・ムード」の力強く軽快な演奏で開演した。ジャズアレンジバージョンの「ジングルベル」をはじめ、ラテン、ポップスなど多彩なジャンルで会場を魅了した。
1日目(18日)は地元の天城中学校吹奏楽部の部員6人も出演。約2カ月前からの練習で備えた東京五輪・パラリンピックの放送(NHK)テーマ曲でもおなじみの「カイト」など2曲を合同演奏で交流。部員の初田心音(みおん)さん(1年生)は「少ない部員でやっているので、自衛隊の方々と演奏ができてとても楽しかった。(事前の)楽器指導でも多くのことを教わった。自衛隊という職業にも関心がわきました」と話していた。