県高校揮毫大会

大島、古仁屋、沖永良部からも参加した県高校揮毫大会=西原商会アリーナ

練習の成果、出し切る
大島、古仁屋、沖永良部からも参加

【鹿児島】第32回鹿児島県高校揮毫(きごう)大会が20日、鹿児島市の西原商会アリーナであった。県内の54校420人、奄美からも大島、古仁屋、沖永良部の書道部員が参加し、日頃の練習の成果を競った。

当初は9月27日に予定されていたがコロナ禍のため延期。昨年は作品審査のみだったが、2年ぶりに会場に一堂に会する大会の開催となった。古典作品を手本にして書く臨書部門と漢字、仮名、漢字仮名交じり文の創作部門に分かれ、制限時間2時間で揮毫し作品を仕上げる。

大島からは18人が参加。別の作品展の準備もあって「準備期間が約1カ月と短かった中でも中身の濃い練習ができた」と部長の上野凛さん。大きな会場で、大勢の同世代の書道部員たちと、制限時間のある中で書くのは初めての経験だったが「2年生にとっては最初で最後の大会。大島のみんなで来ることができたのが良かった。緊張したけれどもこれからの自分の書に生かせる経験ができた」と喜んでいた。

沖永良部からは4人が参加。副部長の大屋菜月さんは17世紀の中国の文人・傅山の作品を臨書した。「緊張したけれども、流れるような特徴を書くことができた」と振り返った。

古仁屋からは牧野すみれさん、黒田真利亜さんの1年生2人が参加した。「いつも2人で書いているので大勢の人がいて緊張した」と牧野さん。黒田さんは「周りの人が上手で良い影響を受けた」と言う。2人とも初めての大舞台だったが「練習通りに書けた」と納得の出来だった。

審査の上、1・2年生は高文連賞が臨書、創作部門でそれぞれ20点、優秀賞がそれぞれ40点、3年生は翰墨金賞と銀賞が若干名選ばれ、審査の結果は22日に県高文連のホームページで発表する。1・2年生の上位入賞者8人は来年夏の全国高校総合文化祭(東京開催)の県代表となる。