3頭のアオウミガメ飼育

名前を呼びエサを与える園児ら

小宿幼稚園、海洋展示館から預かる
「いっぱい食べて元気に」

奄美市名瀬の小宿幼稚園(仲克人園長・36人)は奄美海洋展示館(リニューアル工事中)から預かったアオウミガメ3頭を大事に飼育している。たんじろう(オス推定19歳・約70㌢)、らんか(推定5歳・約40~50㌢)、きらら(推定5歳・40~50㌢)と園児らが名づけた3頭。園児らは毎日、手で触れ、エサ(レタス1玉)を与え、生きものの飼育を通して貴重な体験をしている。

奄美海洋展示館は11月26日~来年3月中旬までリニューアル工事のため、閉館中(1階、お土産売り場は営業)。

高村洸介主任学芸員(24)によるとリニューアル工事のため、一時的にアオウミガメ3頭を預かる施設を市役所に相談。小宿幼稚園の2階プール(縦3㍍、横5㍍、7㌧の水量)を紹介され、2日に1回来園し、園児らと一緒にエサをやり、ウミガメの様子を見るという。

高村さんは「たくさんいるアオウミガメの中で、エサやりなどで人に慣れている3頭を選んだ」と話し、「園児らが興味を持ってかわいがってもらってうれしい。園児らは、それぞれの特徴などを理解、報告してくれる。ありがとうの気持ち」と感謝した。

毎日エサを与える原田永一郎くん(6歳)は「エサをいっぱい食べて元気に長生きしてほしい」と笑顔。

同幼稚園の徳田裕希主任教諭は「一生にない貴重な体験。機会があればいつでも預かりたい」と話した。

1カ月園内で飼育されたアオウミガメ3頭は、27日に海洋展示館に引き取られ、大水槽(深さ6㍍、横5㍍、水量100~150㌧)に移される。