国立公園に「ブルーウェーブ」の煌めき

出身篤志家がプレゼント。「金見崎」に煌(きら)めくブルーウェーブ=24日、徳之島町

出身篤志家がプレゼント
徳之島町金見崎

 〇…世界自然遺産の島・徳之島の東北端に位置し、奄美群島国立公園第3種特別地域とも重なる徳之島町金見崎(かなみざき)。風光明びな日中の自然景観とは趣を変え、大規模なLED電飾イルミネーションが登場。同島出身の篤志家の好意で年末年始を彩り、楽しませてくれることになった。

 〇…場所は、同島を代表する観光地の一つ「金見崎ソテツトンネル」入口から「金見崎灯台」方向の元ゲートボール場と民間別荘地の一部。金見集落の太良富彦区長(71)によると、電飾設置の規模は約50㍍四方、電器店の関係者と2人で約20日間をかけて設置。電源ブレーカーが落ち続ける不具合も調整して24日夜、安定点灯にこぎつけた。

 〇…ふるさとの島に〝煌めきの元気〟をプレゼントした〝あしながおじさん〟は、天城町瀬滝出身で関西在住の実業家・直林勝宏さん(76)だった。「金見の自然風景や風、夜空の星、地元の人たちの温かさなどにほれて」同地に別荘を構えて約15年。数カ月に1回のリフレッシュ帰省と併せ、最近は私費を投じソテツトンネルの再整備にも協力。大規模イルミネーションも〝ふるさと貢献〟の延長線に。

 〇…太良区長は「近畿地方ナンバー1の給食提供会社の社長。全世帯に自社製品(レトルト食品)や照明器具もプレゼントするなど交流。電気代もすべて社長の負担です」と感謝していた。点灯時間は午後6時~同10時、期間は1月10日ごろまで予定している。