自然の魅力伝える

シマ唄の弾き語り「朝花節」などを披露した元ちとせさん

各専門家によるトークとシマ唄を交えながら奄美の自然の魅力を伝えた

NHK鹿児島ラジオ公開放送
奄美パーク 元ちとせさんシマ唄も

NHK鹿児島放送局は25日、SDGsキャンペーン「未来へ17action」の一環として「奄美ラジオ特集~秘境ワンダーランド奄美!新たな世界自然遺産の魅力発見~」の公開生放送を奄美市笠利町の県奄美パークでした。世界自然遺産に登録された奄美大島、徳之島の自然の魅力を、各専門家のトークとともに奄美出身、在住の歌手・元ちとせさんによる「シマ唄」などを交えた放送となった。

番組冒頭、出演者の1人である奄美博物館学芸員の平城達哉さんは、今回の世界自然遺産登録の理由の一つとなったとされる「生物多様性」という言葉を解説。生物学的には3種類の多様性があり、その一つの「種の多様性」を取り上げ奄美の在来種を説明。哺乳類のそれは13種類だが、日本全体でみれば12%占めていると指摘。日本の面積の1%にも満たない奄美諸島の自然の豊かさを、改めてわかりやすく伝えた。

音楽を通じて島内外に奄美の自然・文化の情報を発信する「唄島プロジェクト」の一員でもある元ちとせさんは、シマ唄の弾き語り「朝花節」「くるだんど節」を披露。歌い終わるとともに会場からは自然と拍手が沸きあがり、それに応えるように元さんは追加で「豊年節」を披露。会場が手拍子で盛り上げた。

各専門家が並ぶ中、「新聞部部長」として出演した、大島高校2年畠山葉生(はね)さんは「奄美の自然の魅力は知っていても(ロードキル問題などの)課題を知らない高校生は多い。新聞発行を通して訴えていきたい」と話した。

奄美大島エコツアーガイド連絡協議会会長の喜島浩介さんは「三太郎峠のような道路規制は将来的に奄美全体に適用すべき」などの話をした。

他にも、徳之島、マングローブがある奄美市住用町からの中継があった。