大高野球部が受賞

あましん地域貢献賞を受賞した大島高校野球部

あましん地域貢献賞「島民の夢が現実に」

 奄美大島信用金庫(本店・奄美市名瀬、伊東寛久理事長)は27日、「第17回あましん地域貢献賞」の贈呈式を同本店で開いた。離島勢初の秋季県大会優勝、九州大会準優勝で春のセンバツ出場を確実にし、多くの島民や出身者に感動を与えた大島高校野球部が受賞した。

 同賞は、地域活性化や再生化にとどまらず、福祉活動・文化スポーツ活動など地域貢献度の高い個人・団体を表彰。2004年に設立し今回17回目となる。

 大島高校野球部は、島の野球やスポーツレベルの底上げと運動に秀でた人材の地元滞在、奄美の認知度向上などが高く評価されたもの。

 伊東寛久理事長は、「大高野球部の活躍で、奄美島民の夢が現実となった。感動の波が大きなうねりとなり、来春のセンバツで一気に頂点に達してほしい」と述べ、世界自然遺産と共に新たな奄美の歴史の1ページになったと称えた。

 同校野球部塗木哲哉監督は「自分たちが一生懸命やっていることを地域に認められて感謝している。目に見えない応援や地域の活動が支えになっている」と感謝し、甲子園で十分な成果を出したいと述べた。

 式後、西田心太郎さん(捕手・2年)は九州大会を振り返り「全国レベルの戦いで、改めて自分らの課題が見つかった。この冬の練習で課題をしっかり修正したい」とし、センバツはベスト8を目指すと抱負を話した。

 昨年の同賞は「NPO法人 徳之島虹の会」が受賞。第1回は宮原好道氏・籾芳晴氏・藤山萬太氏の3人が受賞している。